は翌日に息を引き取った。
その顔はとても安らかだったそうだ。
後日、の両親からダンブルドアに連絡があり、の灰を遺言でホグワーツの湖に撒いてほしい、ということだった。
日本では遺体を焼いて、その灰を墓に入れるのだという。
ダンブルドアと私は、の影も形もない白い粉末を、湖に撒いた。
言いようのない空虚感。
しかし、なぜだかふと、の存在を近くに感じるときがある。
「化けて出る」といったあいつの言葉通り、なのかもしれない。あいつなら本当にやりかねない。
そんなときは、なぜか背筋が引き締まる気がした。
あいつが見ている、と。
誰かに嫌悪されても。
誰かを手にかけなければいけなかったとしても。
自分の使命を、私はまっとうしていった。

緑色の瞳が私を捉える。
ずっと嫌悪感を抱いていた丸い眼鏡の奥にある瞳は、憂いの表情だった。
全身が、千切れそうに痛い。
実際に帝王の蛇によって噛みちぎられた身体は、死期が近いことを安々と想像させる。
教え子であり、リリーの息子である少年
いや、もう青年と呼ぶべきか
にすべてを伝えた達成感か、私の意識は急速に途絶えていった。
これが、死。
恐怖感よりも、ようやく終えられるのだという充実感のほうが強い。
闇に沈む。
おそらく向かう先は、地の底だろう。
身体がずんと下に堕ちてゆく中、柔らかい光が私を包んだ。
『お疲れさま……セブルス』
それは、とてもとても懐かしい声だった。
『よく、がんばったね』
そのひと言は最後に耳に残るのに、充分すぎる言葉だった。
その光の先に向けて、私は手を伸ばした。
ヒロイン視点:
16 ---
17
セブルス視点:
16 --- 17
あとがき
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