14. 透明色の記憶の中で


 夢を、見た。

 ホグワーツの庭。
 隣には、セブルスがいる。
 暖かな風が吹いている。けれども、音はない。
 季節は、夏。

 セブルスはリリーさんを見ている。
 リリーさんはジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックたちと楽しそうに会話をしている。
 セブルスは目を細める。
 私はそんなセブルスの横顔を見つめる。

「なんだ」

 セブルスは私の視線に気がつき、こちらを見る。
 私はただ微笑む。

 これで、いいんだ。
 セブルスの隣にいられればそれでいい。

 ダンブルドアが、フリットウィック先生が、マクゴナガルが、ポンフリーが、先生方が駆け寄ってくる。
 素敵な箱庭。
 素晴らしい場所。
 私のすべてがあった城。

 やはり最期の一年をそこで過ごせたのは、本当に幸せだった。
 限りある時間が残されていて、私は恵まれていた。

 わがままを聞いてくれた両親やダンブルドア、ポンフリー。
 そしてセブルスに、感謝を。

 色とりどりの四季を、あなたと過ごせて良かった。

 

2021.1.8
title frome ハルさん(待ち合わせは、いつものポスト/ハリポタ企画サイト)
ヒロイン視点: 13 --- 14 --- 15
セブルス視点: 13 --- 14 --- 15

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